切手

戦前切手の買取価格はいくら?明治・大正・昭和初期の価値と売却先

古い切手アルバムや遺品整理で戦前の切手を見つけ、「買取価格はいくら?」「明治時代の切手は高く売れる?」「どこに査定を頼めばいい?」と気になっていませんか。

戦前切手には、明治時代の竜切手や桜切手、大正時代の田沢切手、昭和初期の記念切手、軍事切手など、さまざまな種類があります。

古い切手だからといって、すべてが高額になるわけではありません。しかし、種類や版によっては、1枚でも数万円以上の公開買取価格が付いているものがあります。

例えば、公開買取価格表には、竜文切手48文の第1版22,000円、竜文切手200文の第2版110,000円という掲載例があります。※1

ただし、同じ額面でも版や保存状態が違えば査定額は変わります。見た目だけで高額品と判断することはできません。

この記事では、戦前切手の種類別の買取価格、軍事切手や不発行切手の特徴、アルバムを売る際の注意点、査定先の選び方を解説します。

戦前切手の買取価格はいくら?種類別の公開価格

戦前切手の買取価格は、発行年だけでなく、切手の名称、額面、版、保存状態などによって異なります。

まずは、買取店が公開している価格表から、明治時代の代表的な切手を見てみましょう。※1

切手の種類 公開買取価格
竜文切手 48文・第1版 22,000円
竜文切手 48文・第2版 25,000円
竜文切手 200文・第1版 23,000円
竜文切手 200文・第2版 110,000円
竜銭切手 1銭・第1版 200,000円
竜銭切手 1銭・第2版 30,000円
竜銭切手 1銭・第3版 650,000円

※2026年9月に確認した公開買取価格です。価格表で指定された種類・版・状態に対する掲載額であり、現在の買取保証価格ではありません。実際の査定では真贋や保存状態などの確認が必要です。出典:※1

同じ竜文切手200文でも、第1版と第2版では公開価格に大きな差があります。

また、竜銭切手1銭の第3版に高額な価格が掲載されていても、手元の1銭切手が同じ版とは限りません。

戦前切手の価格を調べる際は、名前や額面だけで判断せず、版まで確認することが重要です。

高額な公開価格は、すべての戦前切手に当てはまらない

買取価格表には、高額な切手と、数十円から数百円程度の切手が混在しています。

特に、発行枚数が多い記念切手や、状態が悪い普通切手は、高額査定にならない場合があります。

数十万円という価格だけを見て、古い切手なら何でも高く売れると考えないようにしましょう。

戦前切手とは?明治・大正・昭和初期の切手

戦前切手とは、一般に第二次世界大戦前に発行された切手を指す言葉です。

ただし、厳密にどこまでを戦前切手として取り扱うかは、切手の分類や買取店によって異なる場合があります。

日本の郵便事業が始まったのは1871年です。同年4月20日には、日本初の郵便切手である竜切手が発行されました。※2

その後、明治・大正・昭和にかけて、普通切手だけでなく、記念切手や軍事切手なども発行されています。

時代・分類 代表的な切手
明治初期 竜文切手、竜銭切手、桜切手、鳥切手
明治中期~後期 小判切手、菊切手、明治の記念切手
大正時代 田沢切手、富士鹿切手、震災切手
昭和初期 昭和切手、戦前の記念切手
特殊な分類 軍事切手、不発行切手など

買取価格は、時代が古い順に高くなるわけではありません。

同じ時代の切手でも、発行数や現存数、版の違いなどによって価格差が生じます。

明治時代の戦前切手|竜文・竜銭・桜・鳥切手

明治初期の切手には、現在の切手と印刷方法や形状が異なるものが多くあります。

特に日本の郵便制度が始まったころの切手は、図柄や版の違いが価値を判断する重要な手がかりになります。

竜文切手|1871年発行の日本初の切手

竜文切手は、1871年4月20日に発行された日本初の郵便切手です。※2

額面には、48文・100文・200文・500文の4種類があります。

中央に額面が描かれ、その左右に竜が配置されています。

公開買取価格には、48文の第1版22,000円、200文の第2版110,000円という例があります。※1

ただし、竜文切手は同じ額面でも版によって価格が異なります。

色や図柄が似ているだけでは、価格表のどの種類に当てはまるか判断できないため、専門的な確認が必要です。

竜銭切手|額面や版による価格差に注意

竜銭切手は、竜文切手に続いて発行された、額面の単位が「銭」の切手です。

公開価格表では、1銭の第1版が200,000円、第2版が30,000円、第3版が650,000円と掲載されています。※1

同じ1銭でも、版の違いによって価格差があります。

手元に竜が描かれた古い切手がある場合は、額面と版の特定を依頼しましょう。

桜切手・鳥切手も種類を確認

桜切手や鳥切手も、明治初期に発行された手彫り切手の代表的な種類です。※3

桜切手には、用紙の種類や図柄の細かな違いによる分類があります。

鳥切手にも額面や種類の違いがあるため、「鳥が描かれている切手」「桜の図柄の切手」という見た目だけでは、買取価格を確定できません。

不明な切手は、無理に種類を決めず、裏面も含めて状態を確認してもらいましょう。

大正時代の戦前切手|田沢切手・軍事切手・震災切手

大正時代の切手には、田沢切手や軍事切手、関東大震災後に発行された震災切手などがあります。

普通切手として多く使われたものと、特殊な事情で発行されたものでは、価値の見られ方が異なります。

田沢切手|用紙や印刷の違いが重要

田沢切手は、大正時代を代表する普通切手です。

大正白紙、旧大正毛紙、新大正毛紙など、用紙による分類があります。

同じ額面でも、用紙や印刷の違いによって査定額が異なる場合があります。

古い田沢切手が複数ある場合は、額面が同じだからといって、まとめて同じ切手と判断しないようにしましょう。

震災切手|1923年の関東大震災後に発行

震災切手は、1923年の関東大震災後、切手を早急に補充するために発行された普通切手です。※4

当時は切手の製造設備にも被害が及んだため、通常とは異なる製造方法が採用されました。

震災切手には目打ちの代わりに切り取り用の点線が印刷され、裏糊も省略されています。

震災切手に目打ちや裏糊がないことは、必ずしも劣化や加工を意味しません。

普通の切手と同じ基準で判断せず、種類を確認してから査定へ出しましょう。

軍事切手の買取価格|「軍事」の加刷がある切手

軍事切手は、軍事郵便に関連して発行された切手です。

普通切手に「軍事」の文字を加刷したものなどがあり、使用された切手の種類によって分類されています。

代表的なものには、菊切手加刷軍事、大正白紙加刷軍事、旧大正毛紙軍事、新大正毛紙軍事、青島軍事切手などがあります。

公開されている買取相場表には、次のような上限額の掲載例があります。※5

種類 公開買取相場の上限例
菊切手加刷軍事 ~3,270円
大正白紙加刷軍事 ~5,610円
旧大正毛紙加刷軍事 ~600円
新大正毛紙加刷軍事 ~2,570円
青島軍事切手 要相談

※5の公開相場表に基づく上限額です。通常の査定額や買取保証額ではありません。青島軍事切手は同価格表で個別相談とされています。

軍事切手は、加刷の種類や元になった切手、真贋などの確認が重要です。

「軍事」と書かれているだけで高額な種類だと決めつけず、専門的な査定を受けましょう。

昭和ご婚儀不発行切手とは?戦前切手の中でも特殊な種類

昭和ご婚儀不発行切手は、1923年に予定されていた皇太子(後の昭和天皇)のご婚儀を記念して準備された切手です。※6

しかし、同年9月に発生した関東大震災によって原版や完成品の大部分が焼失し、一般発行が中止されました。

一部は事前に南洋諸島へ送られていたため焼失を免れ、現在まで残されています。

これは、一般に流通した記念切手とは異なる特殊な切手です。

公開買取相場表には、昭和ご婚儀不発行切手について、上限701,250円という掲載例があります。※5

ただし、これは査定額の上限例であり、どのような状態の切手にも同じ金額が付くわけではありません。

手元にある場合は、復刻品や模造品との区別も含めて確認してもらいましょう。

戦前切手は未使用と使用済みで価値が違う?

戦前切手は、未使用か使用済みかによって買取価格が変わる場合があります。

未使用品では、裏糊やヒンジ跡、シミ、折れなどが確認対象になります。

一方、古い切手の中には、消印の種類や使用された場所、郵便物としての保存状態などが収集対象になるものもあります。

そのため、戦前切手は必ず未使用の方が高い、と一律に判断することはできません。

古い封筒に貼られている切手を見つけた場合は、切手だけを剥がさず、封筒全体を査定してもらいましょう。

戦前切手を売る前に確認したい5つのポイント

1.無理に種類を特定しない

戦前切手には、色や図柄が似ていても版が異なるものがあります。

特に竜文切手や竜銭切手は、同じ額面でも公開買取価格に大きな差があります。

切手の名称が分からない場合は、無理に決めつけず、そのまま査定に出しましょう。

2.シートを切り離さない

戦前の切手がシート状態で残っている場合は、切り離さずに保管しましょう。

余白やシート全体の状態も確認対象になることがあります。

一度切り離すと元の状態には戻せないため、査定前に加工しないことが大切です。

3.汚れや裏糊を自分で直さない

古い切手を水で洗ったり、薬品でシミを落とそうとしたりするのは避けましょう。

紙の変形や印刷面の損傷につながる可能性があります。

また、震災切手のように、もともと裏糊がない種類もあります。裏糊の有無だけで状態不良と決めつけないようにしましょう。

4.封筒・台紙・鑑定書も残す

戦前切手が貼られた封筒、記念消印の付いた資料、購入時の説明書き、鑑定書などがあれば、切手と一緒に保管しましょう。

切手の使用状況や種類を確認する手がかりになる場合があります。

ただし、付属品があるだけで必ず買取価格が上がるわけではありません。

5.複数の査定額を比較する

戦前切手は、種類や版の判定によって査定額が大きく変わる可能性があります。

特に高額な価格表に掲載されている種類が含まれる場合は、切手の種類と査定額の根拠を確認しましょう。

売却を急がない場合は、複数の買取店に査定を依頼する方法もあります。

戦前切手はどこで売る?売却先を比較

戦前切手の売却先には、切手専門店、切手買取業者、金券ショップ、ネットオークションなどがあります。

戦前切手は額面だけでなく、種類や版、保存状態などによって価値が変わるため、査定方法を確認することが大切です。

売却先 確認したいこと
切手専門店 竜切手や軍事切手などの版・種類の判定に対応しているか
切手買取業者 古い切手や大量のアルバムをまとめて査定できるか
金券ショップ 額面換金だけでなく、プレミア切手の個別査定に対応しているか
ネットオークション 真贋確認、状態説明、発送時の補償、販売手数料

高額な種類が含まれる可能性がある場合は、どの切手にいくらの査定額が付いたか確認しましょう。

切手アルバム全体を売る場合も、一括の合計金額だけでなく、個別評価された切手があるか聞いておくと判断しやすくなります。

福ちゃん|戦前切手や古い切手アルバムをまとめて相談

福ちゃんでは、竜文切手や軍事切手、昭和ご婚儀不発行切手などの買取相場を公開しています。※7

明治・大正・昭和初期の切手が混在するアルバムを持っている場合は、種類が分からなくても、現在の査定対象を確認しましょう。

古い記念切手や中国切手などが一緒にある場合は、まとめて相談できるか確認する方法もあります。

福ちゃんで戦前切手の査定を相談


竜切手・軍事切手など、種類が分からない古い切手も、現在の状態を保って査定を相談しましょう。

アルバムやほかの切手もお持ちの方は、WEBから買取対象を確認できます。


バイセル|戦前切手やプレミア切手の価値を相談

バイセルでも、明治時代の普通切手や軍事切手、戦前の記念切手などについて、買取相場を公開しています。※5

竜文切手や田沢切手、軍事切手などがある場合は、額面や保存状態を伝え、種類を確認してもらいましょう。

アルバムや古い封筒に入った切手は、無理に剥がさず、そのまま査定できるか相談してください。

バイセルで戦前切手の買取を相談


戦前切手は、種類や版、使用状況、保存状態によって査定額が異なります。

WEBから現在の買取対象と査定方法を確認しましょう。


戦前切手の買取でよくある質問

戦前切手の買取価格はいくらですか?

種類や保存状態によって大きく異なります。

公開買取価格では、竜文切手48文の第1版22,000円、竜銭切手1銭の第3版650,000円という掲載例があります。※1

ただし、指定された版・状態に対する価格であり、すべての戦前切手に適用されるわけではありません。

明治時代の切手は高く売れますか?

竜文切手や竜銭切手などには高額な公開買取価格が付いている種類があります。

一方、明治時代の切手でも、種類や状態によって価格は異なります。発行年だけで判断せず、名称や版を確認しましょう。

軍事切手も買取してもらえますか?

軍事切手も査定対象になる場合があります。

ただし、菊切手加刷軍事、大正白紙軍事、青島軍事切手などで価格の扱いが異なるため、種類の特定が必要です。

使用済みの戦前切手にも価値はありますか?

使用済みでも、切手の種類や消印によって収集品として扱われる場合があります。

古い封筒に貼られている場合は、切手を剥がさず、封筒のまま査定を相談しましょう。

戦前の切手シートは切り離してもいいですか?

切り離さず、そのまま保管しましょう。

シート全体の状態や余白部分も査定対象になる場合があります。

昭和ご婚儀不発行切手は普通の記念切手ですか?

一般発行が中止された特殊な切手です。

1923年の関東大震災で大部分が焼失し、一部だけが残りました。※6

復刻品や模造品と区別するためにも、専門的な確認が必要です。

戦前切手アルバムはそのまま査定できますか?

アルバムごとの査定に対応しているか、買取店へ確認しましょう。

切手が台紙に貼り付いている場合は、無理に剥がさず、そのまま相談してください。

まとめ|戦前切手は種類と版を確認して査定へ

戦前切手には、明治の竜切手や桜切手、大正の田沢切手や軍事切手、昭和初期の記念切手などがあります。

公開買取価格では、竜文切手48文の第1版22,000円、200文の第2版110,000円、竜銭切手1銭の第3版650,000円という例があります。※1

ただし、戦前切手がすべて高額で売れるわけではありません。

額面が同じでも版が異なる場合があり、未使用・使用済みや保存状態によって査定額も変わります。

売却する際は、シートやアルバムを無理に加工せず、切手の種類と査定額の根拠を確認したうえで比較しましょう。

戦前切手の買取先を比較する

明治・大正・昭和初期の切手や古い切手アルバムをお持ちの方は、各社の買取対象と査定条件を確認しましょう。


福ちゃん

  • 普通切手・記念切手・特殊切手などを査定
  • 中国切手や古い切手の買取も相談できる
  • 切手シート・バラ切手をまとめて査定
  • 切手の種類や保存状態を確認して査定
  • コレクションの整理や大量売却にも対応

収集していた切手の価値を確かめたい方に。
記念切手や中国切手など、種類の異なる切手もまとめて査定を相談できます。



バイセル

  • 普通切手・記念切手・中国切手などを査定
  • 切手シート・バラ切手の買取を相談できる
  • 古い切手や価値の分からない切手も相談可能
  • 大量の切手をまとめて査定に出せる
  • 出張・店頭・宅配から買取方法を選べる

切手シートやバラ切手をまとめて整理したい方に。
古い記念切手や中国切手も含め、買取対象と査定額を確認できます。


参考資料


※1 切手買取価格表|竜文切手・竜銭切手の種類別公開価格
※2 日本郵政|切手に映る歩み・1871年の郵便事業創業
※3 手彫りの竜文・竜銭・桜切手の買取事例
※4 国立印刷局|震災切手の解説
※5 バイセル|軍事切手・戦前切手の公開買取相場
※6 国立印刷局|皇太子結婚式記念切手(不発行)の解説
※7 福ちゃん|切手の買取相場・買取案内

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